非常階段の耐震強度計算
柱のベースプレートと階段下端は地面にオールアンカーボルトM16で固定し、踊り場は建物の壁に固定されている。
階段の途中には避難している人(体重70kgw)が6人いるものと仮定して、水平震度1.0相当の地震荷重が壁に垂直方向(+X方向)および壁に沿った方向(-Y方向)に働く場合の耐震強度を確認した。
![非常階段の構造](非常階段の構造-500x492.jpg)
X方向の地震荷重により2階と3階の間の上階段の変形が大きくなっている。
この上階段が固定される3階の踊り場側のねじ穴周辺部の応力が鋼材の許容応力を超えているので、この部位の板厚を増やすなどの対策が必要。
![X方向地震力時の応力/上から見下ろす](非常階段-AX-Stress-top-500x585.jpg)
-Y方向の地震荷重によりX方向の場合と同じように2階と3階の間の階段の変形が大きい。
3階の踊り場にボルト固定する階段側の取付板のねじ穴周辺部の応力が鋼材の許容応力を超えているので、この部位の増厚などの対策が必要。
![Y方向地震力時の応力/上から上げる](非常階段-AY-Stress-top-500x465.jpg)
X方向の地震荷重に対し、階段を地面に固定しているオールアンカーボルトの引抜き荷重は許容荷重を下回っており問題ない。
![X方向地震力時のアンカー引抜き荷重](非常階段-AX-Anchor-AxialF-500x385.jpg)
-Y方向の地震荷重に対しても、オールアンカーボルトの引抜き荷重は許容荷重を下回っており問題ない。
![Y方向地震力時のアンカー引抜き荷重](非常階段-AY-Anchor-AxialF-500x382.jpg)